Kinto、カーリースはお得?徹底検証!

カーリースやKintoはほんとに安いのか、徹底検証!

自動車がないと不便な田舎暮らし・・

石川県は、バスやJRなどの公共交通機関はありますが、1時間に1本しかないなど、とても不便です。金沢に住んでいるなら、バスが発達しているのですが、それ以外の地域では基本的に移動は車になります。
新車で買うと高いし・・ローンは借金しているようでなんかいやだ・・。そんな方に最近でてきた「月額○○円で車に乗れる」というリースという選択が出てきたので、実際に安いのか、計算してみました。

まず、リース車両ってなに?

 トヨタの「KINTO」や、株式会社 MICの「ニコニコマイカーリース」、北星産業株式会社の「コミノリ」シリーズなど、カーリースサービスが最近話題となっています。
 「リース」とよく聞きますが、「レンタル」とは何が違うのか。
最大の違いは、以下の5つです。

レンタルリース
契約または貸出期間短期
(1日~1週間程度)
中長期
(半年や1年~)
所有者レンタル会社リース会社
使用者レンタル会社使用する人
契約者
保守・メンテナンス
車検・自賠責など
レンタル会社持ち使用者持ち、
保守契約※1
貸出期間が終了したら返却再リース契約
買取※2
返却
※1 ほとんどのカーリース会社のプランには、保守メンテナンス車検自賠責費用も入っていますね
※2 契約によっては、不可の場合もあるようです。

 レンタルでは、短期的な使用をメインとし、保守やメンテナンスはレンタル会社が負担することとなるため、利用料は比較的高額になります。
 対して、リースでは、貸出期間が半年や1年以上と長期間のため、その分安くなるわけです。
 ただし両者とも所有者は、レンタル会社やリース会社であるため、改造や内部パーツをいじったりすることはできません。
 また、どちらとも経年劣化したもの以外は原状回復が基本となりますので、事故で故障したり、ぶつけてへこませたりすると、修理しなくてはいけません。
 長距離移動をされる方は、年間の走行距離制限にも注意しないと、契約違反となり、契約解除、違約金請求などになってしまいます。

メンテナンス・保守・車検・自賠責保険・自動車税重量税等も込み!

 カーリース会社では、各種メンテナンス・保守・車検・自賠責保険費用が込みのプランが多いです。
 しかしながら、ほとんどのカーリースにおいては、任意保険は自分で加入することになります。自損事故や対物事故の場合に備えて、別途保険に入っていくことをオススメします。

例えば、トヨタAQUAの場合。

 ここからが本題です。
今回私がこの記事を書こうと思ったのが、トヨタAQUAに6年間乗ってきたのですが、HVバッテリー交換に15万・・・車検に10万・・など多く費用がかかっていたときに、カーリースについて知り、どちらの方が安いのか知りたくなったためでした。
 まず現在、私の乗っているAQUAの3年間・6年間の取得・維持費用をざっくりと計算しました。
 ただし、毎日通勤で往復40km程度走り、東北地方や四国地方へ旅行に行ったりしているので、カーリースには向かないと思います。
現在、7年目138,000km走っての現状です。

取得にかかった費用
車両費(Sクラス)1,900,000円
ナビ50,000円
ETC15,000円
スピーカー40,000円
タイヤ50,000円
合計2,055,000円


6年間維持にかかった費用3年間維持にかかった費用
車検費用(自賠責含む)220,000円80,000円
自動車税・重量税207,000円103,500円
HVメインバッテリー交換150,000円0円
オイル交換・バッテリー交換等定期メンテナンス250,000円108,000円
冬用タイヤ再購入80,000円40,000円
任意保険432,000円216,000円
合計1,339,000円547,500円

この6年間を1ヶ月あたりで計算すると、
月額47,138円!
また、3年間を1ヶ月あたりで計算すると、
月額72,291円! 高ッ・・・!

KINTOの場合

KINTOの見積もりサイトにて、算出してみました。

月額費用
基本セット
(車両本体、ETC、任意保険、その他メンテナンス保守料)
43,450円
サイドバイザー440円
スタンダードパッケージ
(乗り出しに必要なナビ・フロアマット・ETCを装備しています)
2,530円
冬用タイヤ5,500円
合計51,920円

内容はナビも冬用タイヤ付きで任意保険も込み込みにしました。
その結果、3年間契約で、月額51,920円
購入よりも月額換算で2万円安くなりました。
KINTOでは、走行距離が月換算で1,500kmを超えると1kmにつき11円が必要になる点は注意です。それでも買うよりも安い!
けれども、問題は36ヶ月で返却しなければならない点。そして、返却時にヘコミや傷などがあると修繕費が別途請求されてしまう件・・!

改めてカーリースのメリットは、

 契約期間があり、走行制限がある。でも保守メンテナンス車検費用込みで月額費用は安い。支出を平均化できるなどのカーリースの特性。中期間で車が必要であり、長距離運転では使用しない。通勤専用のセカンドカー的な使い方をする場合に役に立ちそうですね。ファミリー用途や長距離運転には余計費用がかかりそうです。
 もちろん契約期間が7年~9年のものもあり、一見分割での購入よりもいいようにみえ、車検費用などが込み込みの場合が多いので良さそうにみえますが、原状回復が基本となるカーリースでは、自損事故や対物事故などについては、修理しなくてはいけない点を考慮すると、必ずしも安くないと思います。

カーリースのメリットを最大限に享受する使い方

運転歴がそこそこ長く、単身赴任などで田舎に中長期で来る人
車を所有する必要がないけど、車が必要な場合ですね。
ペーパードライバーの方は、自損事故や対物事故を起こす可能性がありますので、向かないですね。

頭金の準備が出来ない人。
車検費用や保守費用も含んでいるので、毎月の家計費のやりくりが楽になりますね。ただし、中古で購入したり、6年以上の長期間乗るのであれば、車を買うという選択肢の方がお得な場合もありますので、考察してみてくださいね。

高齢者ドライバーの免許返納までの車
KINTOでは、新車で各種セーフティ機能(自動ブレーキ・車線はみ出し防止など)やドライブレコーダーをオプションでつけられるため、最新鋭の安全装置付き車両を月額制でリースできる所がいいですね。
また、免許返納をすると、中途解約になっても違約金等がないので、安心して運転してもらえます。

安いだけで飛びついてはだめ!
カーリースとのうまい付き合い方

 安いだけで飛びついてしまうと、後々に大きな損をしてしまいます。どんな注意点があるのか、どんな利点があるのか、今一度各サービスをチェックしてみてくださいね。

Total
0
Shares
コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Related Posts
Total
0
Share