なんか独特な石川県の言葉達
関西と関東に挟まれ、東海にも属さない、ある意味孤立(?)独立した地方、それが北陸地方です。石川県民のマインドとしては、関西寄りかなぁとも思っていましたが、その方言は独特。
その象徴的なエピソードをよく思い出します。
「石川県出身やろ、懐かしいわ~」
その昔、関西でよびこみのアルバイトをしていた時にお客さんに言われた言葉です。
石川県の方言は、語尾が伸びるという特徴があり、文字で表すと
標準語「やられたらやり返す、倍返しだ」
石川県「やられたらぁ~~やりかえすげんぞ、倍返しやわぁ~」
このような感じにゆるゆるほんわかになってしまうのです。普段意識していなかったのですが、ほんとに言われてから気がつきました!
語尾がのびている人は石川県民です。
さて、今回はおばあちゃんや自分たちが日常でつかったりする方言をご紹介します。石川に移住された際に、ご活用くださいね。
ただ、筆者が日常感覚的にこんな意味で使っているというのを紹介するので、一部民俗学的に違う可能性があることだけは、承知してください~!
あてげな(あてがいな)
いい加減。気に食わない。おもしろくない。
「ほんとあてげな人やわ~。」
(意味:ほんといい加減な人だ。)
いじくらしい
うっとうしい、わずらわしい、いじっかしい。
「いじくらしいところを、蚊に喰われたわ~。」
(意味:掻きづらいうっとうしいところを、蚊に刺された。)
おとろっしゃ
おそろしい。
「おとろっしゃー。」(おそろしいわー。)
かざ
匂い。臭い。
「焦げとるかざするけど、どもねぇんけ。」(焦げている臭いするけど、大丈夫なの?)
きのどくな
気を遣ってもらい(ありがとう・申し訳ない)。
「こんなおいしいもんもろて、きのどくなんね~。」
(こんなにおいしいものをもらって、気遣いいただいてありがとう。)
~け
~ですか?(疑問文の最後につける。中国語の”吗”に近い)
「明日、大丈夫け~?」
(明日、大丈夫ですか?)
~げんて
らしい。伝聞の時に使う。
「あそこに、ドンキホーテできるげんて。」
(あそこに、ドンキホーテできるらしいよ。)
こしょばしい
くすぐったい。
「脇の下こしょばさんといてま~。」
(脇の下をくすぐらないでよ~)
しょまたれ
へたくそ。手際が悪い。
「しょまたれが!ちょっとかしてみや!」
(このへたくそが!ちょっとかしなさい!)
(そんなことすると)ばら
(そんなことをしてしまうと)大変なことになる。等悪いことにつかう。
「そんなことするとばらや。大けがするわ!」
(そんなことをしてしまうと大変なことになる。大けがをするぞ!)
だちかん
だめだ。してはいけない。
「そこ梅干しに置いたら、だちかんぞ。くさってしもうわ。」
(そこに梅干しをおいたら、だめやぞ。くさってしまう。)
たった(たっだ)
とても。
「あいつふられたのに、たっだ元気やぜ。」
(あいつふられたのに、とても元気やな。)
てんぽなもん
とても。非常によい。立派な物
「あらー、こんなにてんぽなもんもろて」
(あらー、こんなにりっぱなものをもらって、ありがとう)
ねんね
子供または幼児。
「あんたのとこのねんねがねんねしとるわ」
(あなたのとこの幼児が寝ているわ)
はがい(はげえ)
くやしい。意味的にはむかつくに近い
「あいつに負けてはがいわー」
(あいつに負けて悔しい)
へごいっとる
(線などが)まっすぐではなくて、くねくね曲がっている
「あんたに折り曲げてもらった紙、へごいっとるわ」
(あんたに折り曲げてもらった紙は、くねくね曲がっている)
日常でも使ってみて
まだまだ沢山あって更新を進めていくので、ぜひとも日常で使ってみてくださいね!