ある日、私のもとに来たメールでwinmail.datという見慣れないファイルが添付されてきました、もしかしてウイルスメール・・・!?いえ、実はこのファイルの中には添付ファイルが入っていることがある重要なファイルかも。今回は相手から送られてきた「winmail.dat」とは何か、解決方法について、解説します。
winmail.datとは何か?
謎ファイルwinmail.datとはメール本文の文字色やフォントなどの情報と添付ファイルなどをまとめて1つのファイルにカプセル化されたもので、メール送信者がOutlookやMicrosoft Exchangeを使用しており、「リッテテキスト形式」でメールを送信している場合にできてしまうファイルです。
送信者Outlook→受信者Outlook、ならば問題なくやりとりができますが、送信者Outlook→受信者Outlook以外だと、添付ファイルにwinmail.datが表示されてしまいます。しかも、送信が添付ファイルがつけていなくてもwinmail.datが添付されてしまうため、ウイルスメールと勘違いされてしまう危険性があります。
winmail.datを受信したら
winmail.datの中身を確認する方法は3つあります!
オンラインサービス「winmail.dat変換ツール」を使う
使い方は簡単で、添付されてきたwinmail.datをアップロードして、「winmail.datを交換する」をクリックするだけ!添付ファイルがこれだけで取り出すことができます。しかしプライバシーポリシーとして「送信されたデータを当社が収集することや、第3者に漏らすことはありません。」とありますが、重要な情報を取り扱う場合は、使用を控えたほうがいいかもしれません。
サイトへのリンク:
http://winmaildat.net/
メールソフトにThunderbirdを使っている場合は、「LookOut (fix version)」アドオンをインストールする
メールソフトにThunderbirdを利用している場合は、「LookOut (fix version)」というアドオンがあります。こちらは添付ファイルのwinmail.datを自動的に認識して、開ける形式に交換してくれるスグレモノです。ただし、開いたときに必ず「body_part*.rtf」「body_part*.ics」「body_part*.vcf」といったファイルが必ずついてきますが、こちらはメール本文の文字情報なので、無視してください。また添付ファイルのファイル名に日本語が含まれていると文字化けしてしまうので、altキーを押して、「ツール」→「アドオンのオプション」→「LookOut (fix version)」をクリックし、「ファイル名の文字コード交換を無効にする」(Disable Filename Character Set Conversion)にチェックを入れると、文字化けが治ります。
アドオンへのリンク:
https://addons.thunderbird.net/ja/thunderbird/addon/lookout-fix-version/
winmail.datを開く「Winmail Opener」を使う
メールソフトがThunderbirdではない場合は、eolsoftが制作している「Winmail Opener」を使うのも手です。サイトの「download」をクリックし、「Winmail Opener(version: *, last update: *)」をクリックするとダウンロードが始まります。インストール後にアプリを起動し、winmail.datを選択すると、メール本文と添付ファイルを取り出すことができます。
サイトへのリンク:
https://www.eolsoft.com/freeware/winmail_opener/
送信者に「リッチテキスト形式」でのメール送信をやめてもらう
最新のOutlook2019ではデフォルト設定で「HTML形式」になっていますが、古いOutlook等では「リッテテキスト形式」になっているみたいです。設定の変更は、「ファイル」→「オプション」から「メール」→「メッセージの作成」次の形式でメッセージを作成するの項目を「HTML形式」もしくは「テキスト形式」に選択します。HTML形式では、メール本文の文字を太文字にしたり文字色を変えたりするメールを送る場合に設定します。テキスト形式では、文字以外は添付する以外に方法はありません。
Outlookでのメール送信のときは、注意して
メール受信者が困っているのが、この問題です。自分がOutlookを使っているときは、設定に注意して送信しましょう!